小学生のバレーボールは何年生から?始めどきと学年別の考え方
小学生のバレーボールは何年生からでも始められます。低学年・中学年・高学年それぞれの最初の壁と、始める前に家庭で確認しておきたい3つのことを、戸田市の少年団がお伝えします。

こんにちは。埼玉県戸田市で活動している小学生バレーボールチーム、戸田南バレーボールスポーツ少年団です。
「うちの子、バレーボールをやってみたいと言っているけれど、何年生から始められるんだろう」「もう4年生だけど、今からでは遅いだろうか」——見学に来てくださる保護者の方から、いちばんよくいただくのがこの質問です。
先に結論をお伝えします。小学生のバレーボールは、何年生からでも始められます。多くのチームが小学1年生から受け入れていますし、高学年から入って中学でレギュラーになる子もいます。「もう遅い」という学年は、実はありません。
ただし、学年によって最初にぶつかる壁は違います。1年生には1年生の、5年生には5年生の入り口があります。この記事では、その違いを整理したうえで、始める前に確認しておきたいことをお伝えします。
- 小学生バレーボールは何年生からでも始められる理由
- 学年ごとに違う「最初の壁」と向き合い方
- バレーボールが他の球技と決定的に違うところ
- 始める前に家庭で確認しておきたい3つのこと
小学生のバレーボールは何年生からでも始められる
まず、よくある思い込みを一つ外しておきたいと思います。
多くのチームが小学1年生から受け入れている
小学生のバレーボールチームは、一般的に小学1年生から6年生までを対象にしています。地域によっては、幼稚園の年長さんから受け入れているチームもあります。
低学年のうちは、いきなり試合形式の練習をするわけではありません。ボールに慣れること、体を思ったとおりに動かすこと、仲間と声を掛け合うこと。この3つから始めます。実際、1年生が最初にやるのは「風船をつかったパス」や「ボールを落とさずに追いかける」といった、遊びに近い練習です。
「まだ小さいから無理では」と心配される方が多いのですが、道具さえ体格に合っていれば、低学年でも十分に楽しめます。小学生の公式球は大人用より軽く作られているので、1年生でも自分の力でボールを飛ばせます。
高学年から始めても遅くはない
一方で、4年生や5年生から始める子も珍しくありません。むしろ、この学年で入ってくる子はかなり多いのが実感です。
高学年から始めて進学後も続けたいご家庭は、小学生のバレーボールを中学でも続けるための部活・クラブの選び方もご覧ください。
理由はいくつかあります。学校の体育でバレーボールに触れて面白いと感じた、友だちに誘われた、テレビで試合を見て憧れた。きっかけが増えるのが、ちょうどこの時期なのです。
高学年から始めることには、実は有利な点もあります。体ができあがってきているので、教わったことを短期間で形にできます。ルールの理解も早い。低学年から続けている子に技術で追いつくには時間がかかりますが、伸びる速さは高学年のほうが上回ることも多いのです。
戸田南で感じていること
「もう遅いですか」と聞かれたら、私たちは必ず「遅くありません」とお答えしています。実際、5年生の秋に入団して、卒団までにチームの中心になった子もいます。大切なのは開始学年ではなく、その子が「やってみたい」と思ったタイミングで始められることだと考えています。
未就学の年長さんはどうか
地域によっては、幼稚園・保育園の年長から受け入れているチームもあります。ただし、これはチームごとに方針が分かれるところです。戸田南は小学1年生からを対象にしています。
年長で始める場合、体力面よりも「練習時間のあいだ、コートにいられるか」が現実的な基準になります。小学生の練習は数時間に及ぶことが多いので、途中で飽きてしまうお子さんには少し長いかもしれません。
気になる場合は、まず見学だけしてみて、お子さんの様子を見てから判断されるのがよいと思います。1年生になってからでも、まったく遅くはありません。
「何年生から」より「どんな入り口か」
学年よりも大きいのは、最初にどんな環境に入るかです。
いきなり厳しい指導を受けたり、まわりの子との差を突きつけられたりすると、学年に関係なく心が折れてしまいます。逆に、失敗しても責められない場所であれば、何年生であっても続けられます。
チームを選ぶときは「何年生から入れるか」だけでなく、「どんな空気の中で最初の半年を過ごせるか」を見てあげてください。ここは後ほど、もう少し詳しくお話しします。
学年別に見た「始めどき」の考え方

学年ごとに、最初にぶつかる壁と、そこでの向き合い方をまとめました。
| 学年 | 最初の壁 | この時期に伸びること |
|---|---|---|
| 1〜2年生 | ボールが怖い/集中が続かない | 体の使い方、ボール感覚 |
| 3〜4年生 | 思ったところに飛ばない | 基本フォーム、ルールの理解 |
| 5〜6年生 | 先に始めた子との差 | 戦術理解、判断の速さ |
1〜2年生:ボールを怖がらなくなるまで
この時期の壁は、技術ではなく気持ちです。飛んでくるボールが怖い。当たると痛い。だから顔をそむけてしまう。
ここを無理に矯正しようとすると、バレーボールそのものを嫌いになります。私たちは、まず柔らかいボールや風船で「当たっても痛くない」を体験させます。怖くなくなれば、子どもは勝手にボールを追いかけ始めます。
集中が長く続かないのも、この学年では当たり前です。練習の合間に休憩や遊びの時間を挟むのは、サボりではなく、この年齢に合わせた設計です。
もう一つ、この学年で保護者の方に知っておいていただきたいことがあります。低学年の子は、練習の内容そのものより「誰と行くか」「楽しかったか」で続くかどうかが決まります。技術の伸びを急がず、まずは体育館に行くこと自体が楽しみになるまで待ってあげてください。
3〜4年生:思いどおりにならない時期
体が動くようになり、やりたいことも増えてくる。けれど、思ったところにボールが飛ばない。この学年でいちばん多いのが、この「うまくいかない」もどかしさです。
ここで必要なのは、正しいフォームを反復することです。同時に、うまくいかない時期があること自体を、大人が肯定してあげることも大切だと考えています。「今はできなくて当たり前」と伝えられるかどうかで、続くかどうかが変わります。
5〜6年生:差を見てしまう時期
高学年から始めると、どうしても先に始めた子と比べてしまいます。「自分だけできない」と感じて、入って1か月で辞めたくなる子もいます。
ただ、ここを越えると伸びは速いです。理解力があるぶん、教わったことを一度で吸収できます。半年もすれば、周囲との差はかなり縮まります。
この時期に大切なのは、他の子ではなく昨日の自分と比べる習慣です。私たちが指導方針として「他の子と比べすぎない」を掲げているのは、まさにこの学年の子を想定しているからです。
バレーボールが他の球技と違うところ

「何年生から」を考えるうえで、知っておいていただきたい競技特性があります。ここがサッカーや野球と大きく違う点です。
ボールを持てない、唯一に近い球技
バレーボールは、ボールを持って走ることができません。手に触れた瞬間に、次へ渡すか、相手コートへ返すかを決めなければならない競技です。
これが何を意味するか。うまい子がボールを独占できないということです。
サッカーや野球では、上手な子がボールを持ち続けたり、打球が集まる守備位置に立ったりできます。結果として、始めたばかりの子はボールに触れる回数が少なくなりがちです。
バレーボールにはそれがありません。1回のラリーで自分のところに飛んでくれば、必ず自分が触ります。触らなければ、そこでボールは落ちます。始めたばかりの子でも、コートに立てば必ず出番が回ってくる構造になっています。
だから、始めた学年の差が出にくい
この構造のおかげで、後から入った子も早い段階で「試合に関わっている」実感を持てます。
もちろん、最初は取れないボールのほうが多いでしょう。それでも、コートの中で自分が必要とされていることは伝わります。この実感が、続ける力になります。
ポジションは、あとから決まる
始めるときに「どのポジションをやりたいか」を決める必要はありません。小学生のうちは、全員がひととおり経験します。
バレーボールにはアタッカー、セッター、リベロといった役割がありますが、小学生年代では固定しないチームがほとんどです。理由は単純で、この時期は体格も得意なことも急速に変わるからです。4年生のときに背が低かった子が、6年生でチームでいちばん高くなることは普通にあります。
ですので、入団時に向き不向きを心配していただく必要はありません。しばらく続けるうちに、その子が楽しいと感じる場所が自然に見えてきます。
身長は関係あるのか
よく聞かれますが、小学生のうちは身長で決まる競技ではありません。低い子はレシーブで守備の要になり、動きの速い子はコート全体をカバーします。ポジションは複数あり、それぞれに求められる能力が違います。小学生の段階で「背が低いから向いていない」と判断する必要はありません。
声を出す競技であること
もう一つの特徴が、常に声を出し続ける競技だということです。「お願い」「ナイス」「カバー」。声がないとボールが落ちます。
人見知りのお子さんの保護者から「うちの子に声出しは無理では」と相談されることがあります。ですが実際には、逆のことが起きることが多いです。最初は小さな声でも、周りが返してくれるので、だんだん出せるようになる。半年後にはいちばん大きな声を出している、という子は珍しくありません。
始める前に確認しておきたい3つのこと
学年に関係なく、始める前に家庭で確かめておいてほしいことがあります。
1. 練習日と生活リズムが合うか
チームによって練習日は違います。平日の夜に活動するチームもあれば、週末だけのチームもあります。
ここは意外と見落とされがちですが、続くかどうかを大きく左右します。習い事が重なっていないか、宿題や家族の予定と両立できるか。始める前に一度、実際の1週間に当てはめてみてください。
戸田南の場合は、土曜日と日曜日の午後に活動しています。平日は空けておきたいご家庭には合いやすい形だと思います。
2. 通える距離と、家庭にかかる負担
送迎の負担は、家庭にとって現実的な問題です。片道30分かかる場所へ毎週末通うのは、思っている以上に大変です。
送迎以外に保護者の出番があるかどうかも確認しておくとよいと思います。チームによっては、お茶出しや会場当番、車出しの当番があります。協力内容や頻度はチームごとに違うため、戸田南でも体験の際にご確認ください。
費用も同じです。月会費のほかに入会金や年会費、ユニフォーム代がかかるチームもあります。合計でいくらになるのかを、最初に確認しておくと安心です。
逆に、市外であっても交通の便がよければ問題なく続けられます。戸田南には、戸田市内のほか東京都や蕨市から通っている子もいます。学区にこだわらず、通いやすさで判断していただくのがよいと思います。
3. 指導者の空気が子どもに合うか
そして、これがいちばん大切だと私たちは考えています。
どれだけ実績のあるチームでも、大きな声で怒鳴られる環境が合わない子はいます。逆に、静かすぎる環境では物足りない子もいます。こればかりは、実際に見てみないと分かりません。
見学に行ったら、指導者が子どもをどう叱っているかを見てください。ミスをしたときに何と言っているか。子どもが指導者の顔色をうかがっていないか。この2点で、そのチームの空気はだいたい分かります。
4. きょうだいや友だちと一緒に始めるか
一人で新しい場所に入るのが苦手なお子さんの場合、きょうだいや友だちと一緒に体験に来るという方法があります。
実際、同じ学校の友だち同士で入団してくる子はよくいます。知っている顔が一人いるだけで、最初の緊張はかなり違います。
ただ、一緒に始めた友だちが先に辞めてしまうこともあります。そのときに残るかどうかは、結局チームの空気がその子に合っているかどうかです。友だちはきっかけとして使い、続けるかどうかは別で判断してあげてください。
体験は複数のチームで受けてかまいません
1つのチームだけを見て決める必要はありません。同じ地域に複数のチームがあるなら、いくつか体験してからお子さんに選ばせるほうが、結果として長く続きます。私たちも「他も見てから決めてください」とお伝えしています。合わないまま続けるほうが、お子さんにとって不幸だからです。
戸田南の場合
参考までに、私たちのチームの形をお伝えします。
初めて体験へ行く際の準備は、バレーボール体験の持ち物と服装のガイドで、上履きや飲み物、当日の確認事項をご覧ください。
| 活動場所 | 戸田南小学校 体育館(埼玉県戸田市) |
| 活動日 | 土曜日 13:00〜18:00/日曜日 13:00〜17:00 |
| 対象 | 小学1年生〜6年生の男女(少年少女チーム) |
| 通っている子 | 戸田南小学校のほか、戸田第一・戸田第二・戸田東小学校、東京都・蕨市からも |
| 創立 | 1985年(活動40年以上) |
指導では、次の4つを約束としています。
怖さで動かさない。大きな声で萎縮させるのではなく、納得できる言葉で伝えます。ミスを責めない。失敗を責めるより、どうすれば次はできるかを一緒に考えます。他の子と比べすぎない。昨日の自分からの一歩を見つけます。考える時間を大切にする。答えをすぐ与えず、自分で気づくための問いと時間をつくります。
厳しさと怖さは違う、というのが私たちの考え方です。ミスは挑戦した証拠なので、そこを叱ることはしません。
始めてから最初の3か月に起きること

入団後の見通しがあると、保護者の方も落ち着いて見守れると思います。私たちが毎年見てきた、おおよその流れをお伝えします。
最初の1か月:ボールに慣れる
この時期は、技術らしい技術はまだ身につきません。やっているのは、ボールとの距離感をつかむことです。
家に帰ってきて「今日は全然できなかった」と言う日もあると思います。それは普通のことなので、「できたこと」を一つ聞いてあげてください。ボールに触れた回数でも、大きな声を出せたことでも構いません。
2〜3か月目:できないことが見えてくる
少し慣れてきて、周りが見えるようになる時期です。同時に「自分はまだできない」ということにも気づきます。
正直なところ、辞めたいと言い出す子がいちばん多いのがこの時期です。楽しいだけだった段階から、うまくなりたい段階へ移る途中で、必ず一度つまずきます。
ここを越えられるかどうかは、多くの場合チームの空気で決まります。できないことを責められない場所であれば、たいていの子は乗り越えます。私たちが「ミスを責めない」を約束として掲げているのは、この時期の子を守るためでもあります。
半年後:試合に出る
個人差はありますが、半年ほどで試合形式の練習に入っていきます。実際の大会に出る機会も出てきます。
初めて自分のプレーで1点が入った日のことは、子どもはよく覚えています。そこから先は、こちらが何も言わなくても自分から練習するようになる子が多いです。
保護者の方へお願いしたいこと
最初の3か月は、上達を急がせないでいただけると助かります。「なんでできないの」ではなく「今日はどうだった」と聞いてあげてください。この時期に技術を求められると、バレーボールそのものが嫌いになってしまいます。長く続けている子の家庭は、例外なくここが上手です。
よくある質問
まったくの初心者でも入れますか?
入れます。むしろ、初めての子のほうが多いくらいです。ボールに触ったことがなくても、体育館用のシューズと動きやすい服装があれば体験に参加できます。最初は柔らかいボールを使うところから始めます。
男の子でも参加できますか?
できます。戸田南は少年少女チームで、男の子も女の子も同じコートで一緒に練習しています。「バレーボールは女子の競技」というイメージをお持ちの方が多いのですが、小学生年代は男女一緒に活動しているチームが各地にあります。
男の子の参加先や男女混合の活動が気になる方は、小学生の男の子がバレーボールを始めるときの確認ポイントもご覧ください。
月会費はいくらですか?
費用の詳細は、見学・体験のお申し込み時にお問い合わせください。必要な用具や入団後の準備についても、あわせてご確認ください。
保護者の当番はありますか?
当番や活動に伴う保護者の協力内容は、見学・体験の際にご確認ください。送迎や行事への関わり方、内容や頻度について、入団前にご相談ください。
戸田市に住んでいないと入れませんか?
市外の方も参加いただけます。戸田市内の複数の小学校から通っているほか、東京都や蕨市から来ている子もいます。学区や市の境界にとらわれず、通いやすさでご検討ください。
運動が得意ではないのですが大丈夫でしょうか?
大丈夫です。バレーボールは、走るのが速い子が有利な競技ではありません。ボールの落下点を読む力、仲間に声をかける力、あきらめずに手を伸ばす姿勢。評価される要素が複数あるので、走力に自信がない子にも役割があります。
途中の学年から入ると、周りについていけますか?
最初の数か月は差を感じると思います。ただ、高学年から始める子は理解が早く、伸びる速さで追いついていきます。私たちも、入ったばかりの子には別メニューを用意して、いきなり全体練習に放り込むことはしません。
ケガが心配なのですが、危ない競技ではありませんか?
接触プレーがない競技なので、相手とぶつかって起きるケガはほとんどありません。多いのは突き指と、床に飛び込んだときの擦り傷です。小学生が使うボールは軽く作られているので、突き指も正しい受け方を覚えれば減っていきます。痛みが続く場合は練習を休ませ、医療機関で診てもらってください。
体験のとき、保護者も一緒にいたほうがいいですか?
できれば一緒にいらしてください。お子さんが安心しますし、保護者の方にも練習の様子や指導者の雰囲気を実際に見ていただきたいと思っています。体育館の隅で見学していただく形で構いません。
まず見学だけでもいいですか?
もちろんです。見学だけの方も歓迎しています。お子さんが体育館の雰囲気を見て、やってみたいと思ってから体験に進んでいただくほうが自然だと思います。申し込みフォームからその旨をお書きください。
まとめ:始めどきは「やってみたい」と言ったとき
小学生のバレーボールは、何年生からでも始められます。1年生には遊びに近い入り口があり、高学年には理解の速さという武器があります。「もう遅い」という学年はありません。
学年よりも大切なのは、練習日が生活に合うか、通える距離か、そして指導者の空気がお子さんに合うか。この3つです。特に3つ目は、実際に見てみないと分かりません。
お子さんが「やってみたい」と言ったときが、そのご家庭にとっての始めどきだと私たちは思っています。その気持ちには賞味期限があります。「来年になったら」と先延ばしにしているうちに、興味が別のものへ移ってしまうことは、正直よくあります。
もし今、少しでも興味を持っているようであれば、まずは体育館の空気を見に来てください。入団を決めてから来る必要はありません。見て、合わないと感じたら、それも一つの答えです。私たちは他のチームも見てから決めていただくことをおすすめしていますし、そのうえで選んでいただいたほうが、お子さんも私たちも気持ちよく始められます。
まずは、体育館で会いましょう。
見学だけでも大歓迎です。土曜・日曜の午後、戸田南小学校の体育館で活動しています。学年・経験は問いません。費用の詳細は、見学・体験のお申し込み時にお問い合わせください。当番や活動に伴う保護者の協力内容は、見学・体験の際にご確認ください。
Googleフォームから1分で送信できます