2026.10.08 練習のこと

小学生バレーボールのポジション|役割と決め方を保護者向けに解説

小学生のバレーボールのポジションを、立つ場所と受け持つ役割に分けて解説。セッターやアタッカー、バックライトの仕事、フリーポジション制、役割の決まり方と観戦のポイントを、戸田南バレーボールスポーツ少年団が保護者向けにお伝えします。

こんにちは。戸田市の戸田南小学校で活動している、戸田南バレーボールスポーツ少年団です。

子どもがバレーボールを始めると、「セッターって何をするの?」「後ろにいる子は攻撃しないの?」「ポジションは上手な順に決まるの?」と、試合を見ながら戸惑うことがあるかもしれません。テレビで聞く名前と、小学生の練習で聞く呼び方が違うと、なおさら分かりにくいですよね。

小学生のバレーボールのポジションは、まず「立つ場所」と「受け持つ仕事」を分けると理解しやすくなります。セッターはトスを上げる役割、レフトやバックライトは場所を表す呼び方です。両方の意味で使われる言葉もありますが、ポジション名だけで子どもの能力や将来が決まるわけではありません。

この記事では、役割の違いからフリーポジション制、役割を決めるときの考え方、保護者が観戦で注目したい動きまで説明します。入団前に専門用語を覚えきる必要はありません。子どもがどんな仕事をしているのか、少しずつ見えるようになるためのガイドです。

  • セッター・アタッカー・レシーブを担う子の役割
  • レフトやバックライトなど、立つ場所の呼び方
  • フリーポジション制と役割の決まり方
  • 子どもへの声かけと、試合を見るときの着眼点

小学生のバレーボールのポジションと役割

最初は、ボールを受ける人、打ちやすく上げる人、相手へ返す人、という流れで見てみましょう。そこに場所の呼び方を重ねると、練習中の説明も分かりやすくなります。以下の配置やプレー例は理解のための一般例で、戸田南の実際の布陣を示すものではありません。

立つ場所と受け持つ仕事は別

「セッターはどこに立つのですか」と聞かれると、ひとつの場所だけを答えたくなります。でも、味方が受けたボールの位置や、そのチームの約束によって動くため、役割と場所は完全には重なりません。トスを担当する子も、ボールが遠ければ移動して追いかけます。

場所を表す言葉は、ネットに向かって左側がレフト、右側がライト、中央がセンターです。さらに、ネットに近い側をフロント、後ろ側をバックと呼ぶことがあります。「バックライト」は後ろの右側、「バックセンター」は後ろの中央、と考えると分かりやすいでしょう。

一方、セッターやアタッカーは、主に何を担当するかを表す言葉です。「ライトにいるセッター」という説明も成り立ちます。なお、フロント・バックという配置の呼び方と、一般の六人制で前衛・後衛に適用される規則は別の話。小学生の試合へ一般の規則をそのまま当てはめず、採用されるルールを確認してください。

役割はボールのつながりで覚える

バレーボールは、相手から来たボールを落とさず、味方につないで返す競技です。六人制では、ブロックの接触を除いて、チームがボールに触れられるのは三回以内。日本バレーボール協会の基本説明でも、この仕組みが示されています(2026年10月確認)。

分かりやすい流れの一例は、レシーブで受け、トスで上げ、アタックで返す形です。ただし、いつもこの順にきれいにつながるとは限りません。受けたボールが離れた場所へ飛べば、近くにいる子が次のボールをつなぐこともあります。二回で返す場面もあり、三回使うこと自体が目的ではありません。

観戦では「誰が点を決めたか」に加えて、「その前のボールを誰が助けたか」を見てください。最初のレシーブが高く上がれば、次の子が準備しやすくなります。点にならなかったラリーでも、味方が触れるボールを残せたなら、そこには次へつなぐ仕事があったのです。

出典:日本バレーボール協会「はじめてのバレーボール」

セッターは打ちやすいボールを上げる

セッターは、主にトスを上げて攻撃につなげる役割です。味方が受けたボールを追い、打つ子が入りやすい高さや方向へ上げる。手の形だけでなく、ボールの落下点へ移動することや、打つ子とのタイミングを合わせることも大切になります。

たとえば、レシーブがネットから離れたときは、普段と同じ場所からトスを上げられません。まずボールに追いつき、味方が次に触れられる形を目指します。理想のトスにならなくても、ボールを落とさずつないだことに意味があります。「思い通りに上げられたか」だけで評価しないで見てあげたいところです。

また、セッターが最初のボールを受けた場合には、別の子がトスを助ける必要があります。セッターという名前が付いた子だけが、すべての二本目を触るわけではありません。チームの約束はさまざまなので、見学では「トスを担当する子が受けたら、誰が次をつなぐのですか」と聞くと、役割の関係が見えてきます。

アタッカーは相手へボールを返す

アタッカーは、トスを受けて相手コートへ攻撃する役割です。スパイクを打つ子をスパイカーと呼ぶこともあります。レフト、ライト、センターなど、どこから攻撃するかによって呼び分ける場合がありますが、小学生の配置や担当はチームごとに異なります。

攻撃というと、勢いよく打つ場面を思い浮かべるかもしれません。けれども、助走が間に合わないボールや、打ちやすい位置に来なかったボールでは、相手へ返してラリーを続ける判断も必要です。毎回同じ打ち方をするのではなく、そのボールで何ができるかを考えます。

見てほしいのは、打った瞬間だけではありません。トスの前に準備していたか、味方のプレーを見て助走を合わせたか、打った後に次の動きへ戻れたか。得点になった一本には、こうした準備が含まれます。アタッカーの仕事を「決めるだけ」と捉えないことが、子どもの取り組みを見つける入口になります。

レシーブを担う子は次の人につなぐ

相手のサーブや攻撃を受け、味方が次に触れるボールを作るのがレシーブの仕事です。レシーバーと呼ぶ場合もあります。後ろ側を中心に守る子が多く受ける配置もありますが、「後ろにいる子だけが受ける」という意味ではありません。ボールの行方に応じ、周囲の子も助けます。

最初はボールに触れるだけで精いっぱいでも、慣れてくると、次に触る人の位置まで意識する余地が生まれます。たとえば、体の近くに落とすのではなく、味方が追いかけられる方向へ上げること。きれいな形でなくても、もう一度つながるならチームを支えるプレーです。

保護者からは、ネット際の攻撃に比べて地味に見えるかもしれません。しかし、受けたボールがなければトスも攻撃も始まりません。レシーブを主に担当する子へ「スパイクも打てたらよかったのに」と言う前に、味方の攻撃につながった一本を見つけてみてください。本人が取り組んでいる仕事を認める言葉になります。

レフト・センター・ライトの見方

レフトは左、センターは中央、ライトは右という場所の呼び方です。ネット際なら攻撃やブロックに関わる場面を、後ろ側ならレシーブに関わる場面を見やすいでしょう。ただ、名前だけで担当する仕事がすべて分かるわけではなく、同じ場所でもチームの約束によって動き方は変わります。

呼び方 まず押さえる意味 観戦で見てみたいこと
セッター トスを主に担当する役割 受けたボールに移動し、次へ上げる動き
アタッカー 攻撃を主に担当する役割 打つ準備と、難しいボールの返し方
レシーブを担う子 相手のボールを受けてつなぐ役割 味方が次に触れられるボールを残す動き
レフト・ライト ネットに向かって左・右の場所 その場所から、どのボールを担当するか
センター 中央の場所を表す呼び方 周囲の子との間に来たボールへの対応
バックライト 後ろ側の右の場所 担当範囲と、前の子を助ける動き

この表は呼び方を覚えるための目安です。決まった人数をそれぞれに割り当てる公式の配置図ではありません。「六人だから六種類の役割にひとりずつ」と考えなくて大丈夫。実際に見ているチームの説明と合わせることが、いちばん確実です。

フリーポジション制とは

日本バレーボール協会は、小学生の六人制でフリーポジション制を採用する場合、ローテーションをしなくてもよいと説明しています(2026年10月確認)。一般の六人制のように、サーブ権を得るたびに全員の立つ位置を時計回りに移す仕組みとは、この点が異なります。

そのため、小学生の試合では、サーブ権が移った後も同じような配置でプレーする姿が見られます。見ている保護者は「どうして場所を回らないの?」と思うかもしれませんが、採用されるルールの違いです。テレビの六人制と同じ動きをしないことだけで、間違いだと判断しないでください。

ただし、位置を回らなくてもよいことと、「決まった場所から動いてはいけない」ことは別です。ボールを追い、味方を助けるために動きます。また、フリーという名前でも、何をしてもよいわけではありません。出場する大会の競技規則や取り扱いを、指導者と確認する必要があります。

小学生の大会については、日本小学生バレーボール連盟が年度ごとの情報を公表しています。規則の細かな適用は、同連盟の2026年度小学生規則の取り扱いに関する案内と参加大会の最新資料をご確認ください。

サーブの順番と配置を分けて考える

フリーポジション制を見ていると、同じ場所にいた子がサーブを打ちに行き、打った後に戻ってくることがあります。ここで混同しやすいのが、サーブを担当する順番と、ラリー中の守備・攻撃の配置です。立つ位置を回らないことから「いつも好きな子が打てる」と考えるのは避けましょう。

観戦で順番が分からなくなったら、保護者同士の推測で決めつけず、試合の前後に指導者へ聞いてみてください。「位置が同じなので、サーブの順番が分かりません」と伝えれば、何が疑問なのかがはっきりします。試合中に子どもへ別の順番を指示する必要はありません。

初心者の家庭では、細かい記録方法まで覚えなくても、サーブを打った子がその後どこへ動いたかを見るだけで十分です。サーブの場面ではひとりでも、その後は味方と協力するプレーに戻る。その変化を追うと、ひとつの役割だけで試合をしているわけではないと分かります。

テレビのポジション名との違い

テレビでは、アウトサイドヒッター、ミドルブロッカー、オポジット、リベロといった名前も登場します。これらの名前を聞いて、小学生のチームにも同じ担当が、そのまま同じ条件で置かれていると思うと混乱しやすくなります。競技区分や採用する規則を先に確かめましょう。

日本バレーボール協会の一般の六人制の説明では、リベロは守備を専門にするプレーヤーとして紹介されています。だからといって、小学生で後ろのレシーブを担当する子を、すべて公式のリベロだと呼ぶことはできません。守備を多く担当することと、規則上のリベロ登録は別です。

また、小学生の試合で違う色のユニフォームを見ただけで、その子の役割を判断することも避けてください。2026年度の全国大会要項には、混合チームの男女を見分けやすくする服装の記載があります。色だけを手掛かりにするより、チームや大会の説明を聞くほうが確かです。

出典:日本小学生バレーボール連盟「第46回全日本バレーボール小学生大会 全国大会開催要項」(2026年10月確認)

エースという呼び方は役割の評価と別

「エースはどのポジション?」という疑問もあるでしょう。エースは、攻撃の中心になる子などを指して使われる呼び方です。ただし、「レフトにいる子は全員エース」「エースだけが上手な子」という意味ではありません。チームの呼び方や攻撃の組み立てによって使われ方が変わります。

たとえば、攻撃で点を取る子を応援するときには、その直前のレシーブとトスにも目を向けてみてください。返しにくいボールを受けた子、打つ子に合わせて上げた子がいて、最後の一本につながっています。得点した子を喜ぶことと、つないだ子の仕事を認めることは両立できます。

子どもにとって、名前の華やかさがそのまま自分の価値に感じられることもあるかもしれません。「エースになれた?」だけを聞くより、「今日はどんなボールをつないだ?」と尋ねるほうが、本人が経験した場面を話しやすくなります。攻撃の担当でなくても、チームのプレーに参加していることは変わりません。

小学生のバレーボールのポジションの決め方

ここからは、子どもに合う役割を考えるときの見方です。どの役割を誰が担当するかは、チームの方針、練習の段階、本人の経験によって異なります。以下は一般的な判断材料と、家庭でできる関わり方の提案です。戸田南の選考基準や担当変更の時期を示すものではありません。

決め方にはひとつの正解がない

トスを上げる感覚、ボールへ移動する足、相手のボールを読むこと、味方へ声をかけること。役割を考える際には、いろいろな面が関わります。ひとつの技術がまだ難しいからといって、その子の担当が自動的に決まるわけではありません。練習で経験していることも見たいところです。

また、ひとりだけで完結する仕事ではないので、味方との組み合わせも関係します。ある子の受けたボールと、別の子のトスがつながりやすい場合もあれば、別の配置を試す場合もあるでしょう。「わが子の能力をどう評価したか」だけでは、配置の理由を十分に説明できないことがあります。

気になったら、「なぜこの位置なのですか」と結果だけを問うより、「今、この役割で何を覚える段階ですか」と聞いてみてください。次の目標が分かれば、家庭でどこを見守ればよいかも具体的になります。説明を聞くことと、試合中に保護者が配置へ口を出すことは分けて考えましょう。

上手い順で場所を並べない

検索では、上手な子や初心者がどこに置かれるかを知りたい言葉も見かけます。でも、ポジションを、子どもたちの順位表として読むことはおすすめしません。同じ場所でも受け持つ範囲が違い、相手の攻撃やチームの約束によって難しさも変わるからです。

バックライトの子に、右側のサーブを受ける仕事がある配置を想像してみてください。その場所へボールが来るかを見て、近くの子と声を掛け合い、次へつなぎます。ネット際にいないから仕事が少ない、と判断することはできません。ボールに触れない間にも準備があります。

「そこは下手な子の場所なの?」と聞かれたら、「場所だけでは分からないよ。どんな仕事をしているか見てみよう」と返してはいかがでしょうか。子ども同士の優劣へ話を向けず、プレーの内容へ戻す言い方です。戸田南も、他の子と比べすぎないことを指導方針として大切にしています。

初心者は役割名より基本を知る

始めたばかりなら、「自分はセッター向きか」「どこなら試合に出られるか」を急いで決めなくても大丈夫です。まずはボールを見て動き、触ってつなぎ、味方と一緒にプレーすることを知る段階。正式に担当が決まっていなくても、覚えることはたくさんあります。

練習でトスを試したら思ったより楽しかった、レシーブで一本つながってうれしかった。そうした手応えが、後から興味につながることもあるでしょう。入団前に保護者が性格や体格から役割を決めてしまうと、本人がまだ経験していない楽しさを試しにくくなります。

体験では「うちの子は何のポジションですか」と結論を求める前に、「初めての子は、どんな練習から参加しますか」と確認するのがおすすめです。持ち物や服装が気になる場合は、小学生のバレーボール体験の準備ガイドもご覧ください。役割を覚える前の準備について読めます。

身長や性格だけで担当を決めない

背が高いから攻撃、背が低いから守備、とひと言で分けると、実際の動きが見えにくくなります。体格が役立つ場面はあっても、ボールに入るタイミングや、味方と合わせる技術も関わります。身長の詳しい話は、小学生のバレーボールと身長についての記事で扱っています。

性格も同じです。おとなしい子はセッターになれない、元気な子ならアタッカー、と決めつける必要はありません。声を出すのが苦手でも、短い合図を練習することはできます。積極的な子でも、味方のボールをよく見ることを覚える場面があります。

「この子はこういうタイプ」と考える前に、実際に何ができていて、どこに戸惑っているのかを見てみましょう。トスの高さは合っているけれど動き出すのが遅い、といった具体的な見方なら、次に学ぶことが分かります。生まれつき向いているかどうかだけで、挑戦の機会を狭めないであげたいですね。

希望と今の担当が違うとき

スパイクを打ちたいのにレシーブを任された、トスが好きなのに別の役割になった。そんなときは、まず本人がどう感じているかを聞いてみてください。「嫌なの?」「我慢しなさい」と結論を急がず、やってみたいことと、今困っていることを分けて尋ねます。

「打ってみたい」という希望と、「今の守る範囲が分からなくて困る」という悩みでは、相談する内容が異なります。前者なら、どんな練習で攻撃を経験できるか。後者なら、どこまでを担当し、誰と声を掛け合うか。具体的に伝えれば、指導者も説明しやすくなるでしょう。

ただし、希望した役割をすぐ担当できる、一定期間で交代できる、と約束はできません。チームによって運用が違います。本人の思いを伝えながら、今の練習で何を目指すかも確認することが大切です。保護者がほかの子の担当を下げる言い方をせず、わが子の取り組みについて話すようにしてください。

固定された位置でも助け合いが必要

いつも同じような場所にいると、「自分の前に来たボールだけを触ればいい」と思うかもしれません。でも、ボールは担当範囲の境目にも飛んできます。そこで、どちらが受けるかを伝えたり、味方が触った後のボールに備えたりすることが必要です。

たとえば、後ろ側のふたりの間へボールが来る場面。片方が受けるなら、もう片方は次のボールや、受け損なったボールを助ける準備ができます。全員が同じボールへ集まると次がつながりにくくなることもあるので、担当の約束と声かけをセットで理解したいところです。

家庭で「もっと前に出なさい」と独自の動きを教える前に、チームの約束を確認しましょう。本人は指導者の説明に従っているかもしれません。見た目の位置だけで修正を求めず、「あの場面では何を待っていたの?」と聞くと、ボールに触れていない間の仕事も分かります。

観戦はひとつの動きを追ってみる

初めて試合を見ると、ボールが速く動き、全員を追うのは難しいものです。まずは、ひとつのラリーでわが子が何をしたかだけ見てみましょう。ボールを受けたか、トスに備えたか、味方が打った後に守る場所へ戻ったか。全部を記録する必要はありません。

次は、わが子が触ったボールを次に誰がつないだかまで目を広げます。レシーブをしたなら、そのボールにセッターが追いつけたか。トスを上げたなら、打つ子が準備できたか。結果が得点でなくても、どこまでつながったかを見ると、プレーの意味が分かりやすくなります。

試合中にあちこちから動きを指示すると、子どもが迷うこともあります。保護者の応援は、指導者の説明や仲間の合図を邪魔しない形で。帰ってからも、できなかった場面を次々と挙げるより、ひとつの動きを本人と振り返るくらいから始めてはいかがでしょうか。

家庭での声かけは仕事を具体的に

「今日は何点取った?」だけでは、守備やトスを担当した子は自分の仕事を話しにくいかもしれません。「難しいボールを上げられたね」「味方に声をかけていたね」と、見えた行動を言葉にしてみてください。ほかの子との比較を持ち込まなくても、取り組みを認められます。

ミスをしたときも、「どうして取れなかったの?」と責める前に、「どんなボールだった?」と聞くほうが、本人の見ていた状況を知るきっかけになります。急いで模範解答を教える必要はありません。「次はどうしたい?」と、考える時間を残すこともできます。

◆戸田南からのひとこと

私たちは、怖さで動かさないこと、ミスを責めないこと、他の子と比べすぎないこと、考える時間を大切にすることを指導方針にしています。ポジションの話でも、子どもが自分の仕事を知り、挑戦したい気持ちを持てる言葉を大切にしたいと考えています。

話したくない日には、詳しく聞かずに過ごしてもよいでしょう。毎回の帰り道を評価の時間にせず、「今日もおつかれさま」と受け止める関わり方もあります。

見学で聞いておきたいこと

役割の決め方が気になる家庭は、入団前の見学で聞いて構いません。ただし、体験の日に「将来は何の担当になれますか」と確約を求めるより、初めての子がどう基本を学び、いろいろなプレーに触れるかを確かめるほうが、そのチームの考え方を知りやすくなります。

質問の例

「今の役割は、どんな目的で決めていますか」「担当以外のプレーを練習する機会はありますか」「本人が別の役割を希望したら、いつ相談すればよいですか」。このように聞くと、出場の約束ではなく、練習や相談の進め方を確認できます。

その説明と一緒に、実際の声かけも見てみてください。ミスの後に次の動きを教えているか、子どもが質問できそうか、担当の意味が分かる言葉で伝えているか。華やかな攻撃があるかだけでなく、子どもが仕事を理解しながら参加できそうかが、見学で考えたい点です。

戸田南では、保護者だけの見学も歓迎しています。入団を決める前に練習の雰囲気を見たい方もご相談ください。役割への興味を持って見学すれば、ボールを打つ場面だけでなく、仲間とつなぐ場面にも目を向けやすくなると思います。

ポジションのよくある質問

初心者に決まったポジションはありますか?

初心者ならここ、と一律には決まりません。経験、練習内容、チームの方針によって異なります。入団前に向き不向きを決めるより、どんな基本から学べるかを確かめましょう。現在の役割がある場合は、そこで何を覚える段階かを聞くと見守りやすくなります。

バックライトは上手ではない子の場所ですか?

場所だけで子どもの技術を順位付けすることはできません。右後ろをどう守るか、周囲の子をどう助けるかはチームの配置によって変わります。ボールに触れた回数や立つ位置だけでなく、どんな仕事を受け持っているかを見てください。

小学生のエースはレフトに決まっていますか?

そのように一律に決まるものではありません。攻撃の中心になる子をエースと呼ぶ場合がありますが、どこから攻撃を組み立てるかはチームによって違います。呼び名を子どもの順位にせず、レシーブやトスを含めて一本がつながる流れを見ると、各役割の仕事が分かります。

ローテーションがなければ場所は動けませんか?

位置を順番に回らないことと、ラリー中に動けないことは別です。ボールを追い、味方を助ける動きは必要になります。ただし、フリーポジション制でも規則やチームの約束があります。具体的な動き方は指導者に、規則の適用は参加大会の最新資料で確認してください。

どのポジションがいちばん大変ですか?

ひとつに決めることは難しいでしょう。トスを合わせる難しさ、相手のボールを受ける難しさ、攻撃のタイミングを作る難しさは異なります。今の子どもにとって何が負担かは、本人に聞く必要があります。困っている場面を具体的にして、練習の前後に指導者と相談することをおすすめします。

まとめ:小学生バレーボールのポジション

小学生のバレーボールのポジションは、立つ場所の名前と受け持つ役割を分けて見ると理解しやすくなります。セッターはトス、アタッカーは攻撃、レシーブを担う子は最初のボールをつなぐ仕事。レフトやバックライトは、まず場所を表す呼び方として覚えてみてください。

フリーポジション制では、一般の六人制と違う配置の見方が必要です。規則は競技団体や大会の最新資料で確認し、担当の考え方はチームへ聞きましょう。名前や場所で子どもを順位付けせず、「そこで何をしているか」に目を向けることが、家庭でできる応援になります。

戸田南は小学生の男の子・女の子が対象です。1985年に創部し、戸田南小学校の体育館を拠点に活動しています。戸田南小のほか、戸田第一小・戸田第二小・戸田東小の子、東京都や蕨市から通う子もいます。年度途中からの入団も可能です。

上手になる前に、好きになる。ポジションの知識は、始めてから少しずつ増やせます。

活動は土曜13:00〜18:00、日曜13:00〜17:00です(大会・学校行事で変更する場合があります)。戸田南小学校の体育館で、見学・体験を随時受け付けています。